りんご-木村秋則物語-

『りんご 木村秋則物語』を観てきました。


今ドキュメンタリーや写真で紹介されている木村さんご自身の
笑顔からは想像つかない壮絶な半生のお話でした。

テレビを購入するところから始まるんですが、無農薬にしたらりんごが全滅、
無収入になり、まず結婚前からアキノリが大事にしていたバイクが無くなり、
舞台が暗転すると真冬の青森だというのに暖房が満足につけられない状態になっていて、
さらにまた暗転すると、テレビが無くなりラジオになっている…、
という家の様子からもどれだけ困窮していたかが伝わってくるし、
また、近隣からも孤立し(でも他の農家の人たちの気持ちも分かる(涙))、
そのうち何を目指して、何に執着しているのかよく分からなくなって
家族中どん底に落ちて、心が痩せていくような状況にまで追い詰められている
感じが本当によく伝わってきて、観ている自分も苦しくって
かなりしかめっ面で舞台を観ていたんじゃないかなあ


その分最後、りんごが実り、小さなそのりんごを家族5人で
分け合って食べる場面の幸福感は大きいものでした。



ミ○ュランガイド的に言えば【二つ星】。


長野くんに狂気を見るとは思わなかった。




もう少し細かい感想はまた後日。


あとは倉敷、福岡、仙台。
ほんと良い舞台です。おすすめ。




さ、次は勘三郎さん!




-----------------------------------------------------------



さてすっかり千秋楽もむかえてしまったけど感想追加。


備忘録ってことで!




りんご~木村明則物語~


2010.11.26  19:00開演

刈谷市総合文化センター


なんというかもう“戦争”を見ているような感覚になりました。
別に拳銃をぶっぱなしている訳じゃないんだけど、精神的にすごく追い詰められてる感じがすごく胸にせまってきたというか。最初は志や大義名分があったはずなのに、底辺まで堕ちて、もう何と戦って、何が苦しいのか分からない状況で木村家全員もがいている姿に見てるこっちも本当に苦しい気持ちになって、たぶん相当苦い顔で舞台見ていたのではないかと(苦笑)でも奇跡的にりんごが実って最後小さいりんご1つを家族5人で切り分けて、たぶん一口の大きさしかないだろうに少しづつ大切に大切に食べているシーンにやっと呼吸ができる感じがしました。ほんと良かった…。


木村アキノリ役の長野くん。
最初は優しそうな普段の長野くんにダブらせて観てたのですが
途中から見た目は長野くんだけど、「ああ、長野くん~v」なんて
カケラも思わなくなくなってました。
失礼ながら木村さんのことはよく存じ上げないのですが
たぶん長野くんに木村さんが入ってたんじゃないかと思わせるくらいの
狂気に近い執念を見せる姿にびっくり。
自殺を考えて山を登り、なんの手入れもしていないはずなのに
立派に育っているシイの木を見て、「なんでなんだ!」と憤り、
自分の気持ちを吐き出すシーンなんて本当に見事だったのではないかと。
長野くん、今回相当木村さんに忠実に役作りをしたんじゃないかなあ。
笑い方ひとつとっても、いつも長野くんじゃないし。
一つ一つの演技が新鮮に思えたんですよね。
長野くんて役者さんは、ガっとリーダーシップでまわりを引っ張っていくというより
こういう周りに支えられて“和”を作る舞台がとても上手だなあと。
なので心地よい舞台が作れるんじゃないかなあと思ったりしました。
長野くんの舞台って好きだなあ、私。

余談。
最初の登場でバイク(ナナハン?)に乗って登場するんですが
最近モータースポーツに触れている長野くんを見ないので
めっさかっこよく見えましてv
今年はモテギのピットリポートもしてなかったはずだし
来年はバイクに触ってる姿も見たいわあ。


アキノリの奥さん役の佐藤江梨子ちゃん。
抜群のスタイルの持ち主なのでもんぺにほっかむりの姿は
正直違和感あると思ったのですが、パジャマ姿が今回の衣装イチ似合ってました(笑)
まあ、そのパジャマ姿の時が本当に木村家ドン底で、今までずっと隠していた
気持ちをぶちまけるシーンなので、そんなのんびりとしたこと
すぐに考えてられなくなるのですが(苦笑)
自分の為に無肥料・無農薬でりんごを育てようとしてくれる
旦那さんの気持ちが本当に嬉しくて、だからどんなに辛くても
旦那さんを信じようと決めて、その内自分の為だったのが、
りんごそのものに夢中になる旦那さんを、それでも必死に支えようとしてる
奥さんの気持ちを素直に伝えてくれてたのではないかと。
サトエリちゃんは役を自分に寄せるタイプの役者さんなのかもしれないけど
今回は良いんじゃないでしょうか。
最後アキノリと二人でほのぼのとお話するシーンが
本当に素敵な夫婦像で印象的でした。


アキノリのお兄さん役の浅井和之さんも
全体的に重めな話に笑いを入れてくれる電気屋さん役の木村靖史さんとか
他のキャストさんもみな適役でお話に厚みが出て、最初から最後まで
集中して観る事ができたのではないかとしみじみ。
本当に良い舞台でした。


パンフレットに動員数とかではなく、少しでも多くの人に
木村さんのことを知ってもらう為に再演を目指したいとありました。

実現することを楽しみに待っています。



最後に余談2。
刈谷市総合文化センターに初めて行ったのですが、
さすがD社様のお膝元!って感じの素晴しい建物でしたねえ。
てことで生声でやる今回の舞台にはちょっと大きすぎた感じがあったかも(苦笑)
トニコンやったらちょうどいい感じだなって(笑)
名古屋はどんどん舞台をやれる劇場がなくなってきてるから
これからこの会場に来ることも増えていくんだろうなあ。

名古屋、頑張って欲しいわあ(涙)
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール

すず

Author:すず
藤井フミヤさんとV6をビタミンにして日々楽しくすごしています。

最近の記事
最近のコメント
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プルダウンリスト
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
FC2カウンター
ピヨる