君が人生の時

ウィリアム・サローヤン作の舞台『君が人生の時』を観てきました。
主演はV6坂本くん。
日本の近代演劇に影響を与えた海外戯曲を新たに翻訳し上演する
「JAPAN MEETS…―現代劇の系譜をひもとく―」シリーズの第11弾
という事で、本作は80年前に造られたお芝居なのだそう。

第二次世界大戦の開戦された年のサンフランシスコの安酒場に
集う人々の群像劇。

坂本くんから前もって「難しい」「とらえどころがない」と
散々聞かされていたので、すごく構えて見出したのですが
観てる側はそんなに難しい話ではない気がしました。
一人一人に色々な人生があり、「自分らしく生きる」ことに
一生懸命な人々の話と感じました。

ジョー役の坂本くん。
なんとも不思議な役でした。
群像劇なので誰かに感情移入して観てしまうんだけど
ジョーに感情移入して観てた後半から最後幕が閉じる時
なんだか哀しかったなあ。こんなNHKの「72時間」的な舞台なのに
幕が締まった時に泣くかと思った。
ジョーが自分の事を「“学生”だ」というセリフがあったけど
第一次世界大戦時にジョーは大金を手に入れる商売をしていて
それに人間らしさの何かが欠けている事に気が付き、それを探るとか、
埋めたいとか、取り戻したいと思ってあの酒場で
地に足をつけて「生きること」にまっすぐな人達を
ひたすら見続けていたのではと想像したら、なんか悲しくて。
最後人種差別の象徴のような風紀を取り締まるブリックに向かって
弾の入っていない銃の引き金を引いた時の激昂を思うと
それまでただただ穏やかに神様的に酒場の人間を受け止めてきた
ジョーが酒場の人達と同じように自分の感情を爆発させる事ができた
事は、その欠けてしまった何かが戻った瞬間なのではないのかなと。
だから翌日酒場を去ることになったのかなあと思ったり。
となると幸せな話ではあったのかなあ。
このジョーという役、ほんっと動かないので、心情が分かりづらい。
原作読んだら理解できるのかなあ。。。

上演中に戦争を目の前にした漂う焦燥感とか閉塞感に
息苦しさを感じつつ、好きな事をさせてくれる
ニックのお店内の空気に救われた気持ちになったりで
すっかり飲まれてしましました。

2度見れたなら野々さんのキティや木場さんの
に感情移入して観たいとこ。

この今の日本の状況で、この舞台を観たことに
何か意味がある気がしました。
「ノーマンズランド」を見た時も思ったけど
こういう話はどうにも引きずる。


本当に考えされられました。
良いお話でした。
見れてよかった。
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